アプリ開発を検討される際に、気になる事として
実際のところ、開発費用にいくら位かかるのか?といった点はないでしょうか?
今回は、開発費用の平均や、見積の内訳を説明していきます。
目次
一般的なアプリ開発の費用の平均
アプリ種類別の開発費用の目安
マッチングアプリの開発 (iOS & Android) : 600 ~ 700万円
- 会員登録機能
- ユーザ同士のマッチング機能
- おすすめ会員の配信機能
- チャット機能
- 運営者向け管理画面 etc..
単語帳アプリの開発 (iOS) : 220 ~ 280万円
- 単語カードを利用しての学習機能
- 単語登録、編集機能
- 学習進捗管理
- 運営者向け管理画面 etc..
ECアプリの開発 (iOS & Android) : 500 ~ 550万円
- 商品検索機能
- 商品カート機能
- 決済機能
- 運営者向け管理画面 etc..
※実際には、より詳細な機能ヒアリングを行った上で、納期、テスト、ドキュメンテーション等、様々な要素を考慮して最終的な見積りが決定されます。上記のアプリ種類や、想定機能毎に算出した見積り金額はあくまで目安とお考えになっていただければと思います。
こういった見積り金額を見ると、多くの人は想像以上に高額と驚くのではないでしょうか?
しかし、開発会社側の視点では、決してこれらの金額は大幅な利益を見込んだ、法外な見積を出しているわけではありません。
この価格になってしまうにはちゃんと理由があるのです。
本投稿では、開発費用の内訳を解説していきたいと思います。
※後ほど、ご紹介させていただきますが私達のアプリ・Webスピード開発プランでは、これらの開発費用を大幅に削減する事が可能です。そちらも後ほどご紹介させていただきます。
アプリ開発の見積りの根拠
見積の内訳の中心は、エンジニアの人件費!
基本的に、アプリ開発の見積りの内訳として、一番大きい部分は、開発する担当者の人件費です。
1ヶ月エンジニアが稼働するのに必要な費用ですね。これを業界内では、人月単価といいます。
もちろん人月単価 = 月給ではない
お、エンジニアってそんな月給高いの!?って思われる方もいるかもしれません。
しかし、人月単価はエンジニアの月給(給与)ではありません!
人月単価から、販管費、オフィス賃料などの間接費、社会保険の費用、そして一定割合の利益も必要ですので、その全てが給与になる訳では当然ないのです。
結果的に人月単価は、65万円 ~ 100万円に落ち着きます。
つまり、人月単価80万円のエンジニア1名が3ヶ月かけて開発すると、最低でも 3 x 80万円 = 見積り金額: 240万円となるのです。
見積り金額が高くなる理由
対応OS、機能が増えれば、費用も増える
基本的に、対応OS(iPhone用、Android用など)や、機能が増えれば、費用も比例して増加していきます。
マッチングアプリ開発で例えてみると…
例えば、恋人を探す為のマッチングアプリの開発見積りの依頼があったとします。
最低限の機能のみのケース
- プロフィール登録機能
- マッチング機能
- メッセージ機能
- 通知機能
多機能な状態でオープンを目指したケース
- プロフィール登録機能
- マッチング機能
- メッセージ機能
- 通知機能
- ★グループチャット機能
- ★アバター作成機能
- ★月額課金機能
多機能 + マルチOS(iOS & Android)でのオープンを目指したケース
多機能化だけでなく、iPhoneアプリと同時に、Androidアプリもオープンしたいとリクエストとなった場合、Androidエンジニアの費用の発生してしまいます。
見積りは、iOSエンジニア(2.5人月) + Androidエンジニア(2.5人月) + サーバサイドエンジニア(3人月) + デザイナー(1人月)で700万円となりました。
機能や対象OSを増やすと保守費用も高くなる
上記の様に、機能や対象OSを増やすと費用が増加してしまいます。
また、OSを増やすとオープン以降の機能追加やメンテンナス費用も、1.5 ~ 2倍になりますので保守や、追加開発コストも増加してしまいます。
異常に安い見積りの危険性
人月単価8万円の激安見積りの闇
稀に目を疑う様な激安な見積りと遭遇する事があります。
(特にクラウドソーシングのシステム発注コンペ時の見積で散見されます…)
特に印象に残っているのが
納期は4ヶ月でAndroid、iOSの同時リリース必須。
とのリクエストに対して、なんと50万円で開発できる!と提案した開発会社がありました。
しかもその提案は、コンペで勝ち受注していました…。
メルカリと同じ様なアプリといったリクエスト内容の、詳細次第ではありますが(現在のメルカリは、非常に多機能な為)、どれだけ機能を絞り込んでも、iOS、Android両OS対応であれば、最低でも6~7人月はかかります。
つまり最低でも、500万円以上の見積もりになってしまいます。
しかし、そこには後日談があります。
その開発会社は、2ヶ月間、開発をしていたそうですが、途中で音信不通となり、解読不能なコードだけを残して消えてしまったそうです。
その激安開発業者が、最初から開発する気がなかったのか、途中で断念したのか不明ですが、何かしら問題のある開発会社である事は間違いありません。
どう考えても、異常な価格ですので、何かしらのトラブルが発生しても不思議ではありません。
その発注者は、開発費用を支払う必要がなかった為、金銭的な損失はありませんでしたが3ヶ月近くの貴重な時間を無駄にしてしまいました。
こういった異常に安い金額を提示してくる開発会社には、注意が必要です。
アプリの開発費用を下げる方法
テンプレートアプリ制作ツールを利用する
最近では用意されている機能一覧から必要な機能を選択するだけで、アプリが制作できるツールが増えてきています。
ModuleApps
ヤプリ
こういったテンプレートを利用したアプリ制作ツールを利用するのも開発費用を下げる有効な手段です。
店舗の販促用アプリや、ホームページをアプリ化したいといった、そこまで複雑なロジックやプログラムが必要のないアプリの場合、テンプレートアプリ制作ツールが向いています。
一方、自社サービスの新規事業としてアプリを開発する際には、自由度に限界がある為あまり向いていません。
MVPのアプローチで開発する
こちらが弊社がいつもおすすめしている開発方法です。
MVPとは“Minimum Viable Product”の略語で、直訳にすると”実用最小限の製品”という意味になります。
意訳すると、“顧客に価値提供できる最小限の機能をもった試作品”といったところでしょうか。
※詳細は、こちらのブログにも記載しています。
MVPのアプローチにおけるアプリ開発では、まず “顧客に価値提供できる最小限の機能をもった試作品” を”最短の期間、最小限の費用”でリリースする事を目指します。
製品の本質的な価値以外に部分を、全て後回しする事で、開発期間、コストを下げる事が可能になるのです。
また、1日も早くアプリをリリースする事で、事業運営で一番重要な顧客の反応を最短で獲得出来ます。
- 開発期間を短く出来る
- 開発費用を削減できる
- 顧客フィードバックを早く得られる
といった点です。つまりコストをかけずに、仮説検証のサイクルを早く回す事が出来るのです。
機能を本質的な内容に絞り込む事で、事業の成功可能性を下げずに、見積り金額を大幅に削減する事が可能になります。
新規事業としてアプリ開発を行う際は、MVPのアプローチは非常に有効です。
最後に
アプリ開発は、数百万円単位の大きな金額が発生するだけでなく、プロジェクト期間も数ヶ月にわたりますので、しっかりと検討した上で開発会社を選びたいですよね。
もし、見積り金額に納得がいかない!なんて事があれば対応OSや、開発機能を絞り込んでみると、金額を下げる事が可能になるかもしれません。
私達、techpartnerは新規事業のアプリ・システム開発に特化して事業を行っています。
もし新規事業としてアプリ開発を検討される際は、お力になれるかもしれませんので是非お声がけ下さい。