スマートフォンの普及に伴い、スマホアプリの利用者数は右肩上がりに増加しています。その結果近年は、ビジネスを運営する上でアプリの活用がとても重要になっています。
アプリを用いれば、固定客化や新規顧客の集客、売上高の増加などを実現できる可能性があります。しかしアプリを活用するためには、アプリの利用者を増やさなくてはいけません。
そこで今回はアプリの利用者数を増やす上で役立つプロモーション(集客方法)やアプリのプロモーション事例についてご紹介します。
目次
なぜアプリのプロモーションが重要なのか
アプリのプロモーションが重要という話はよく聞きますが、どうして重要なのでしょうか?
重要だと言われる最たる理由は、アプリによる顧客獲得の重要性が増してきているからだと思います。確かにソーシャルメディアの影響により、サービスの内容がよければ口コミにより自然と認知度が広まるようにはなってきました。
しかし口コミに影響されて買う人ばかりではないため、依然としてユーザー集客に向けたアプリのプロモーションは非常に重要です。
iPhoneの登場から10年以上が経ち、既に多くのアプリがアプリストアに存在しています。2017年のある一ヶ月間で新しくリリースされたアプリだけでも、App StoreとGoogle Playを合計すると約20万本と言われています。つまり約20万本もの競合アプリとの競争に勝たなくては、アプリで売上高を得るのは難しいと言える訳です。
これに加えて既存アプリも存在するため、アプリを使ったビジネスはとても競争が激しく難しいと言えます。ですので、口コミによる利用者増加を待っているのではなく、どの様にユーザーにリーチしてダウンロードしてもらうかについてしっかり戦略を練り、積極的にプロモーションする事が大事になります。
アプリのプロモーション・集客の方法
アプリのプロモーション(集客)方法には、主に下記4つの方法があります。
Webサイト(検索エンジン経由での集客)
まず一つ目の方法が、Webサイトでアプリのプロモーション(集客)を行う方法です。自社サイトの中で、目立つ位置にアプリの紹介を載せたり、アプリのプロモーションを行う専門ページを作ることが一般的です。
元のページのPV数(ユーザー数)が多ければ多いほど、アプリのプロモーション効果は非常に高くなります。しかしWebサイト自体のPV数(ユーザー数)が少なければ、アプリのプロモーション効果はあまり期待できません。
アプリのターゲットユーザが検索しそうな検索キーワードを分析し、適切なコンテンツを配置するなどSEO対策をしっかり行う事はアプリのジャンルによっては非常に重要な施策になります。
ASO
二つ目のプロモーション方法は、ASO(アプリストアの最適化)です。ASOとは、アプリストア(App Storeなど)で自社アプリが検索上位に来るように対策を施す行為を意味します。
ASO対策を施すことで、数多く存在する競合アプリの中で検索上位を獲得し、ユーザーのインストール数を増やす効果が期待できます。
ASOでは、具体的に下記の対策を施します。
アプリのタイトル名→アプリの内容やユーザーにもたらすメリットを記載
アプリのアイコン→デザイン性の高い興味を引くものにする
アプリの説明文→アプリの内容(ユーザーにもたらすメリット)を分かりやすく魅力的に記載
スクリーンショット→アプリを使用している場面をスクショで魅力的に伝える
例えば、うさぎの育成ゲームのアプリをASO対策する場合、しっかりと「うさぎ 育成」といったキーワードをタイトル名に入れる事が重要です。
ソーシャルメディアの活用
TwitterやFaceBookなどのソーシャルメディアを活用するのも、アプリのプロモーション施策として有効です。
TwitterやFaceBookなどでターゲット層をフォローし、定期的にアプリの情報を発信します。そうすることで、その情報を見たユーザーからのインストールを期待できるでしょう。
広報活動
やや地道ではありますが、広報活動も重要なアプリのプロモーション方法です。
具体的には、CMや新聞などの媒体でプレスリリースを発表したり、有名なメディアサイトの取材を受ける方法などが考えられます。新聞やCM、メディアサイトでプロモーションを行うことで、幅広い人にアプリを知ってもらえます。
有料広告
アプリのインストール数を増やすのに、最もインパクトがあるのが広告です。
アプリのプロモーションで利用される有料広告はTVCMから、リスティング広告、ディスプレイ広告など幅広く存在します。
広告は即効性がありますし、お金をかければ比較的容易に集客可能ですが、採算を合わせるにはアプリの収益性が高い状態でなければなりません。
実際、TVCMされているアプリのほとんどは、ソーシャルゲームなど収益性が高いビジネスモデルのアプリが殆どです。
自社のアプリの1ユーザあたりの売上をシミレーションした上で、プロモーション施策として有料広告を採用すべきか慎重に考えた方が良いでしょう。
どのタイミングでプロモーションするのかも重要
プロモーションする方法だけでなく、どのタイミングでアプリをプロモーションするかも重要です。
一番良くないのは、リリースしたばかりのタイミングで、まだアプリの完成度が低いにも関わらず有料のプロモーションを一気にかける行為です。
何故なら、ユーザーの間で評価の低い口コミが広がり、プロモーションの費用を無駄にしてしまう上に、悪い印象がユーザーの間に定着してしまうからです。
大規模なプロモーションを行う前に、まずはアプリの完成度を高め、ユーザーの継続利用率など上げたタイミングで、プロモーションを実施するのがベストでしょう。
一方で有料広告以外のASOやWebサイトの構築、プレリリースなどは、効果が現れるまでに時間がかかる方法なので、リリース当初のタイミングからしっかり行う方が良いです。
アプリのプロモーション事例の紹介
最後に、実際にあったアプリのプロモーション事例を2つご紹介します。
カーセンサー
まず一つ目に紹介するのは、中古車の売買情報を掲載しているメディアサイト「カーセンサー」の事例です。カーセンサーでは2010年から公式アプリを公開しており、ユーザーからとても高い評価を得ています。
カーセンサーでは、サイトを閲覧するユーザーを対象に、アプリのダウンロードを促す広告を配信しているようです。公式サイトの利用者数が多いため、この施策は大きな効果を発揮していると考えられます。
メルカリ
二つ目にご紹介するのは、国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」のプロモーション事例です。
メルカリでは、ターゲットの絞り込みを徹底的に意識したプロモーションを行っています。リリース当初に配信したCMでは、ショッピング好きのターゲット層から人気を得ているタレントを用い、アプリの知名度を高めました。
そしてその後は、逆に有名人を起用しないCMにより、アプリの具体的な内容を知ってもらう事に成功しました。
このように、段階を経たプロモーション施策を行ったのが、メルカリが成功した要因の一つと言えるでしょう。
最後に
今回の記事では、アプリのプロモーション(集客)方法や事例をご紹介しました。
アプリのプロモーションが成功すれば、集客効果の増大や売上高の増加など、様々なメリットを得られます。
アプリのリリースを予定している方は、今回ご紹介した方法や事例を基にプロモーションを行うと良いかもしれません。
最後に私たちの会社についてご紹介させてください。
私たちの会社では、新規事業を対象にアプリやシステムの開発を随時承っています。新規事業でアプリやシステム開発が必要となった際は是非ともご相談ください!