アプリを開発しようと思った際には、iOSとAndroidのどちらを先に開発するか迷われる事もあるかと思います。日本国内ではiOS(iPhone)アプリを先行リリースするケースが多いのではないでしょうか。
日本国内のiOSシェアが50%であることや、アプリ内課金がiOSの方が高いことを踏まえると、私たちもiOSアプリの開発からスタートをオススメしています。
今回は、iPhoneアプリ開発の外注を検討している人向けに、開発費用の相場や外注する際の注意点を解説します。
目次
iPhoneアプリの最適な外注先を探すには
突然ですが、システム開発のプロジェクトの成功確率はどのくらいだと思いますか?
とあるデータでは、システム開発のプロジェクトのうち約4割は失敗していると言われています。
※システム開発が失敗する理由についてはこちら
iPhoneアプリ開発などシステム開発を、精度高く行う事は、決して簡単な事ではありません。
もし社内開発でなく、iPhoneアプリ開発を外注する際には、最適な外注先を探す必要があります。
オーダーメードのiPhoneアプリ開発では、エンジニアの技術力やプロジェクトマネージャー(PM)の管理能力など、人材の質が成功を左右すると言っても過言ではありません。
アプリ開発の投資費用を無駄にしない為にも、エンジニアやPMの能力を見極めた上で外注しましょう。
またiPhoneアプリの開発を成功させる為には、発注サイドと開発サイドの綿密なコミュニケーションが大切です。単なる技術力だけでなく、自分たちの意見を伝えやすいかどうかも、外注時には重視したいポイントです。
iPhoneアプリの開発を外注する前に知っておきたいポイント
ここでは、iPhoneアプリ開発を外注する前に知っておきたいポイントについてご紹介します。実際に外注する際には、ぜひ事前にご参考ください。
iOSアプリの開発言語は二種類ある
iOSのアプリ開発言語には「Swift」と「Objective-C」の計2種類あります。
2014年にSwiftが登場する前は、Objective-Cを用いてiOSアプリが開発されていました。ですが、今から新規で開発するのであれば、Swiftを用いてiPhoneアプリを開発した方が良いでしょう。
Swiftをオススメする理由は様々ありますが、現在のiOSアプリ開発の主流言語がSwiftであることが最も大きな理由です。Objective-Cで書かれた既存サービスのリソースを使いたいなどの事情がない限り、あえてObjective-Cを選択することは避けた方が良いと思います。
iPhoneアプリの開発を外注する際は、事前にどちらの言語で開発するのかを、開発会社に確認してみることをオススメします。
対応するiOSのバージョン
iOS11やiOS12など、iOSは定期的にOSのバージョンアップが行われます。したがってiPhoneアプリを開発する際は、どのバージョンまでサポートするかを決定する必要があります。
Andoroidとは異なり、iOSは比較的早くユーザがOSを最新バージョンにアップデートする傾向があるので、1~2世代前までのOS対応でも問題ないと思います(iOS12が最新であれば、iOS11 or iOS10までサポートするという感じです)。
iPhoneアプリの開発を外注する際は、事前に開発会社と対応するiOSのバージョンについても確認しておきましょう。
日本国内ユーザのiOSバージョンシェアについては、下記サイトの数値が参考になります。対応するバージョンを決める際には、是非ご参考にしてください。
アプリ内課金(In-App Purchase)ではAppleへの手数料が発生する
アプリ内課金を導入したい方は、Appleへの手数料についても知っておいた方が良いでしょう。
iOSでアプリ内課金を利用する場合、支払われた金額の30%をAppleに支払う必要があります(月額課金の場合は、2年目移行15%となります)。
具体的には、デジタルコンテンツの販売やアプリダウンロード時の課金の際に、手数料が発生します。
一方で実際の商品を販売するiPhoneアプリを開発する場合は、アプリ内課金(In-App Purchase)は利用できないので、自前の支払いシステムを用意する必要があります。Stripeなどのサービスを導入すれば、クレジットカード決済を行えるようになります。
検討しているアプリで課金を行う際に、アプリ内課金(In-App Purchase)の対象となるのかどうかも、事前に開発会社に確認しておきましょう。
Appleのアプリ審査は結構厳しい
開発したアプリを世の中にリリースするためには、アプリストア(AppStore or Google Play)の審査を経る必要があります。この審査は、Appleの方が圧倒的に厳しいです。
Appleの審査基準は、公式サイト(下記)で公開されています。
安全性やデザイン、法的事項など、様々な要件をクリアしていないiPhoneアプリは、審査で承認されません。
特に恐ろしいのは、「4.2 Design: Minimum Functionality」という理由での却下(リジェクト)です。
「アプリに機能が少なすぎる」、「他アプリと差別化がされていない」など、この指摘を受ける理由は様々ですが、端的に言うとこのiPhoneアプリにはAppStoreに公開する価値がないというAppleからの冷徹なメッセージです….。
こういった指摘の基準は、審査担当者によって異なり、非常に主観的な指摘をされる事もしばしばあります。
理不尽に感じる指摘を受けた際も、粛々と指摘された点を改善した上で、再度審査に申請する必要があります。
iPhoneアプリの開発を外注する際は、アプリ審査についてもしっかりサポートしてもらえるかを、開発サイドに確認した方が良いでしょう
Appleのリジェクト(申請却下)に関する体験談は、下記ブログが参考になります。気になる方はご参照ください。
iPhoneアプリ開発を開発会社に外注した際の費用や相場
最後に、iPhoneアプリ開発を外注する際に、発生する費用の相場観について説明します。
開発したいiPhoneアプリの内容によって大きく工数と費用が変動する為、一概に費用がどのくらいかかるとは言えません。よって今回は、目安となる費用相場をお伝えします。
iOSアプリのみ開発するなら、80万円以上の費用が目安
iPhoneアプリの開発のみで完結する場合は、シンプルな内容であれば80万円〜程度の費用でも開発可能です。
たとえばWeb上のデータベースと連動しない単語帳アプリやToDo管理アプリなどは、100万円以下の費用で開発できるケースもあるでしょう。
iOSアプリ + サーバーサイドを開発するなら100万円以上の費用がかかる
iPhoneアプリ + サーバーサイドの開発の場合、非常にシンプルな内容でも100万円以上の費用がかかると思っておいた方が良いです。
シンプルなiPhoneアプリを想定していても、サーバサイドも絡むプロジェクトだと、アプリだけでなく、Webでの運営者向けのサービス管理画面などの開発が必要になる事も多いです。
開発対象と必要予算に関しては、しっかりと開発会社と事前に打ち合わせしておく必要があります。
個人が趣味で開発するiPhoneアプリであれば、サーバーサイドをからめないアプリもあるものの、基本的に事業ではじめるアプリの場合は、サーバーサイドとの連携が必要になるケースがほとんどです。
事業目的でiPhoneアプリ開発を外注する際は、基本的には最低でも100万円以上もの費用がかかると認識しておいた方が良いでしょう。
iPad対応の有無でも費用は変わる
またiPadにも対応できるアプリ開発を外注する場合は、別途iPad用のユーザインターフェースの開発が必要になるケースもあります。当然ながらその場合には、追加で費用がかかります。
iPadへの対応がある場合は、別途費用がどの程度かかるのかをしっかり確認することをオススメします。
iPhoneアプリ開発の外注費用に関しては、下記の記事で詳しく説明しています。
最後に
今回は、iPhoneアプリ開発の外注で必要な前提知識や費用について説明しました。
専門外の方には非常にとっつきにくい部分ですが、今回ご紹介した情報を知っておくだけで、外注時に開発サイドとコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
特にアプリの審査に関するサポートや、OSアップデート時の対応に関して、発注前にしっかり確認しておきましょう。
外注する際には、開発サイドと一丸となってアプリ開発に取り組むことが大切です。
最後、私達のサービスを少しだけご紹介させて下さい。
私達、techpartnerは新規事業のシステム開発、アプリ開発に特化して事業を行っています。
もしiPhoneアプリの開発が必要となった際は、ぜひお気軽にご相談ください!