新規事業への参入は現状を打破する手段として効果的ではあるものの、成功させることは非常に難しいです。

ファーストリテイリングの柳井正社長も「一勝九敗」という著書で書いているとおり、新しい取り組みは、成功率は10%(一勝九敗)の覚悟も必要な程、難易度が高いものです。

今回の記事では、新規事業参入のヒントとして参考になりそうな、実際の成功事例を5つご紹介します。

非IT領域に、ITの強みを活かし参入 (株式会社 助太刀)

事例紹介

株式会社 助太刀(旧株式会社 東京ロケット)は、建築現場と職人をマッチングするアプリ「助太刀(すけだち)」をリリースしました。

このアプリでは、職人は職種や居住地、現場側の発注者は職種・スキルを指定することで、希望に合致する相手とのマッチングを実現できます。

2017年12月に新規事業をリリースしてから、約5ヶ月で登録者数が1万人を突破しており、IT系の新規事業としては大成功を収めています。

成功のポイントを分析

インターネットの活用が遅れていた業界で、ITを活用した新規事業を展開できたが、この事例が成功したポイントと言えるでしょう。

加えて、オリンピックを控えて建設業自体の市場成長性が高まっている点も、新規事業が成功している要因と考えられます

報酬の支払いが1ヶ月以上遅れることが通例であった業界で、報酬の即日支払いのサービスを導入したことも成功要因と言えます。

専門性を排除し、未経験者を取り込む(株式会社 お金のデザイン)

事例紹介

株式会社 お金のデザインは、新規事業としてロボットが自動で投資先を選定する資産運用サービス「THEO」を2016年から開始しました。

簡単な質問に答えるだけで、世界中の投資先から最適なポートフォリオを組んでくれる点が特徴です。

今年(2018年)5月末時点で利用者は4万3,000人を越しており、こちらも十分成功事例と言えるでしょう。

今年6月には総額59億円の資金調達も行なっており、この新規事業のさらなる成長が今後期待されます。

成功のポイントを分析

ロボアドバイザーによる投資という、新たな投資スタイルが事業の成功要因と言えるでしょう。

自動で資産運用できる事業モデルが、これまで専門性の高さや面倒さから投資に足踏みしていた層を取り込めた点が、事業の成功につながっている要因だと思われます。

手数料を従来の投資信託と比べて安く設定している点も、追い風になっている様です。

徹底したWebマーケティングで勝ち抜く(株式会社 ジラフ)

事例紹介

株式会社 ジラフでは、売りたい物の買い取り価格を比較できるサービス「ヒカカク」を展開しています。

商品カテゴリーから売りたい商品を選択すれば、最大で5社が買取価格を提示してくれるシステムです。

月間利用者数200万人、買取商品数100万件、買取り口コミ数25,000件以上と、近年のIT系事業ではトップクラスに成功しています。

成功のポイントを分析

他の成功事例と同様に事業の内容はもちろん優れていますが、それ以外に様々な成功要因があります。

長期的なSEO対策や地道なコンバージョン率の改善、Webマーケティングの施策を講じたことで、新規事業の急速な成功を実現していると思われます。

またジラフでは、「スマホのマーケット」や「Peing-質問箱」の買収など、「ヒカカク」以外にもIT系の新規事業サービスを続々リリースしている点も注目です。

複数のIT系新規事業を運営することで、ノウハウの蓄積やシナジー効果も見込めるでしょう。

訪日市場成長の波を捉える(ecbo株式会社)

事例紹介

ecbo 株式会社では、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かる場所を保有する人」をマッチングする「ecbo cloak」を展開しています。

旅行者はスマホで、荷物を預かってくれる相手を簡単に発見できます。

サービス開始1年で登録者国籍総数75ヶ国を達成するなど、急成長中のサービスになっています。

また、テレビ局や新聞各社等のメディアにも取り上げられており、今後のさらなる成長が期待できる事業です。

成功のポイントを分析

この事業が成功したポイントとして、訪日旅行者の急増という市場成長の波を適切なタイミングでとらえた、素晴らしい参入タイミングといった点があります。

2020年に4000万人に達すると予測されている訪日観光客。

急激に訪日観光客が増加していく中で、”荷物を預ける場所が少ない”といった問題を抱える旅行者が急増しました。

その解決策として、このサービスを提案し、ユーザにヒットしました。

また、一見すると単純なビジネスモデルであるものの、細部まで緻密に設計されているのもポイントです。

例えば、荷物を預かる店舗には手数料が入るだけでなく、店舗自体の集客効果を見込めるなど、荷物を預かる側に大きなメリットを設定しています。

また、サービス上のクレジットカード払いで決済が完了する為、店舗側に面倒な決済手続きを要しない点も、導入店舗の拡大や、ユーザ利用が進んだ大きな要因でしょう。

ペルソナマーケティングの徹底(株式会社 スープストックトーキョー)

事例紹介

ここまではIT系の新規事業をご紹介してきましたが、最後に実店舗を用いた新規事業の成功事例を紹介します。

株式会社 スープストックトーキョーは、スープ専門のチェーン店を運営しています。スープストックトーキョーは、元は三菱商事の社内ベンチャーにより発足された新規事業でした。

大企業が発足させた新規事業は成功しにくいと言われる中、今や売上高100億円を超える大成功を収めています。

成功のポイントを分析

この新規事業が成功した要因の一つとして、ペルソナマーケティングを用いたターゲティングがあります。

ペルソナマーケティングでは、架空の顧客を設定し、ライフスタイルや求める好みを想定します。

想定したペルソナに対して、何をどのように提供するかを考えるのが、ペルソナマーケティングのポイントです。

徹底的にユーザ像を具体化した秋野つゆさんの事例が有名ですね。

スープストックトーキョーは、最適なペルソナを設定できた事で、提供すべき商品や、立地など事業上重要な意思決定を正しく行えたのではないかと思います。

最後に

今回は、新規事業入(成功)事例を5つ紹介しました。

実際にあった新規事業の参入事例を確認すると、成功に必要なヒントを得られますね。

新規事業への参入を検討中の方は、今回ご紹介した成功事例を是非とも参考にしてみてください。

私達、techpartnerは新規事業のアプリ・Web開発に特化して事業を行っています。
もし新規事業としてアプリやWeb開発を検討される際は、お力になれるかもしれませんので是非お声がけ下さい。