Webサービスやアプリなどのシステム開発を個人(フリーランス)に発注しようと考えている方もいるかと思います。

個人にシステム開発を直接依頼すると、法人に依頼する場合と比べて費用が安くなることもありますが、注意点やリスクも少なくありません。個人(フリーランス)にシステム開発を依頼する際は、法人に頼む際よりも慎重になる必要があります。

今回の記事では、10年近くIT業界にいる経験から、個人(フリーランス)にシステム開発を外注する際のメリット・デメリットや注意点を説明したいと思います。

ただし大前提として、個人開発者の質はピンキリなので、あくまで一般論として参考程度にしてください。

個人(フリーランス)にアプリ・システム開発を依頼するメリット

開発費用を抑えられるかもしれない

開発費用が安くなる可能性がある
個人(フリーランス)にシステム開発を依頼するメリットの1つは、法人に頼む場合と比べて開発費用が安くなる可能性がある事でしょう。
(依頼費用はエンジニアの技術力や実績に大きく依存しますので一概に言えませんが…)

本業のあるエンジニアが、副業感覚で一般的な相場観よりも安価で開発してくれるケースも稀にあります。

まるで創業メンバーの様に、親身にプロジェクトに参加してくれる事も

また、プロジェクト自体に興味を持ってもらえた場合、まるでスタートアップの創業メンバーの様に、親身に自身のプロジェクトに関わってくれるかもしれません。ただしこれは、あなたの開発プロジェクトがよほど魅力的でなければ難しいです。

そういった個人エンジニアに出会えたら、ラッキー程度に思っておいたほうが良いでしょう。

個人(フリーランス)にアプリ・システム開発を依頼するデメリット

酷い人にあたると、音信不通になるかもしれない

酷い人にあたると音信不通になるかもしれない
残念ながら個人(フリーランス)への開発依頼では、よく聞く話です。

「発注後に音信不通となり、中途半端なコードだけ残ってしまった。何とかならないか?」という相談を何回か受けた事があります。特に異常に安い単価で見積もりをしてくる個人に頼むと、最後まで開発できずに音信不通となる可能性が高い様です。

基本的に技術力のあるエンジニアは引く手数多なので、あまりに安い単価の見積もりを出してきた場合、何かしらの理由があると思った方が良いでしょう。

安いというのは一見すると魅力的ですが、何かしらのトラブルが発生するリスクがあるので十分にご注意ください。

※高い技術力を持つ優秀な個人開発者に正当なフィーを払って依頼すれば、下手な開発会社に頼むよりも素晴らしいプロダクトを作る事も可能です。

技術力が無い可能性も…

技術力が無い可能性も
フリーランスエンジニアの開発能力はピンキリです。大手開発会社でプロジェクトリーダーを務められる程の能力を持つ方もいれば、短期間のプログラミングスクールを卒業したばかりの素人同然のエンジニアもいます。

法人の場合は複数人でシステム開発を行うため、多少エンジニアのレベルにばらつきがあっても、技術力のある人がフォローに入るので、最低限の品質が担保されます。

しかし能力が低い個人にシステム開発を依頼すると、要求通りのプロダクトが完成しない恐れがあります。

コードを読めない方が、発注前に個人開発者の技術力を正確に把握する事は非常に難しいです。また、虚偽の実績を書いている悪質なフリーランスも中にはいるので気をつけなくてはいけません。

増員やメンバーの変更がしにくい

増員やメンバーの変更がしにくい
開発規模が大きくなった際、大半の場合はエンジニアの増員が必要となります。しかし個人開発者にシステム開発を依頼した場合、簡単にはエンジニアを増員できません。

また相手のエンジニアが、副業としてシステム開発を担っている場合、本業が忙しくなった際には、代わりの人が見つかるまでシステム開発が止まってしまいます。

チームでシステム開発を行う法人と比べると、この点は大きなデメリットです。

個人(フリーランス)に依頼が向いているケース

ここでは、個人にシステム開発を依頼に向いているケース

自分でコードを理解できるケース

自分でコードを理解できるケース
ビジネスでシステム開発を行う場合でも、自分自身がコードを理解できるのであれば、個人の開発者に依頼しても、大きなリスクはないでしょう。
何故なら、自分自身でコードを理解できれば、発注前にその個人エンジニアに技術力があるかどうかチェックできるからです。またトラブルが発生した場合でも、自身でコードを書く形で緊急対応できるのも理由の一つです。

趣味でアプリやシステムを開発したいケース

個人的な趣味で、アプリやシステムを製作したい場合であれば、個人事業主に依頼しても良いかもしれません。

趣味としてのアプリ開発であれば、プロジェクトに締め切りがないため、進捗が止まってしまっても、大ダメージは被りません。

趣味で作りたいアプリやシステムを依頼する際は、その開発内容に強い興味を持ってくれる個人エンジニアを探すのも一つの手です。

※例えば釣りのアプリを作りたい場合は、同じ興味や問題意識をもっている釣り好きのエンジニアを探すなど。

企業に依頼した方が良いケース

企業に依頼した方が良いケース

ビジネスでシステム開発が必要な場合は、自社内にコードを読める人がいない限り、個人よりも企業に依頼した方が良いでしょう。

個人事業主に依頼し、途中で開発が頓挫したり音信不通になった場合、ビジネスに深刻なダメージが生じてしまいます。どれほどビジネスプランが良くても、外注したシステム開発が頓挫して、ビジネス自体を継続できなくなってしまえば元も子もありません。

ただし、社内に優秀なエンジニアがおり、その人が品質管理できる場合は、フリーランスや副業エンジニアに手伝ってもらっても全く問題ありません。

個人(フリーランス)に依頼する前に必ず確認してほしいポイント

個人(フリーランス)にシステム開発を依頼する前に、最低でも以下の4点は必ず確認しましょう。

今までの実績確認

個人エンジニアの能力はピンキリなので、依頼相手が要求通りのシステムを開発できるか、実績を見て判断することが重要です。

稀にほとんど関わっていないプロジェクトを、実績としてあげる人もいるので、正確に判断することは難しいです。ですが、全く実績を確認しないよりは失敗するリスクを減らせます。

後述するクラウドソーシングサイトから個人エンジニアを探す際は、その人の評価や口コミをしっかりと確認することが大切になります。

契約内容の確認 (完成の定義など)

個人エンジニアに依頼する際は、しっかりと契約を結びましょう。後々のトラブルを回避するためにも、契約内容はしっかりと確認する必要があります。

個人エンジニアにシステム開発を依頼する際、特に確認すべきは以下の2点です。

契約形態の確認 (「請負契約」と「業務委託契約」)

個人事業主との契約形態には、「請負契約」と「業務委託契約」の二種類があります。

請負では「仕事の完成物」に対して責任を負う一方で、業務委託では「業務の遂行」に責任を持つ点で異なります。
※各契約形態のメリット、デメリットなどの詳細は、長くなるので別途ブログで書きます。

保守サービスの有無

システムを効率的に活用するためには、開発後の継続的な保守・改善が不可欠です。開発後もシステムを有効活用するためにも、納品後のサポートがどこまで保障されているのかを事前に確認しておきましょう。

個人開発者の探し方

システム開発を個人に依頼すると言っても、どこで見つければ良いか分からない方は少なくないでしょう。

もし知り合いなど、人脈ベースで探す事が難しい場合、現状、最もメジャーな個人開発者の探し方はクラウドソーシングサイトの利用かと思います。

クラウドソーシングとは、オンライン上で不特定多数の対象に対して業務を発注することを意味します。つまり、ネット上で仕事を発注する行為です。

代表的なクラウドソーシングサイトには、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などがあります。これらのサイトでは、フリーランス(個人事業主)の評価を見れるので、依頼する際はチェックすると良いでしょう。

最後に

今回は、システム開発を個人に依頼するメリット・デメリットや注意点をご紹介しました。

繰り返しになりますが、高い技術力を持つ優秀な個人開発者に正当なフィーを払って依頼すれば、下手な開発会社に頼むよりも素晴らしいプロダクトを作れます。

注意すべき事は、個人エンジニアの間には恐ろしくレベルの差があるため、最終的には一人一人の能力を見極めることが重要になる点です。

その見極めが難しい場合、個人にシステム開発を依頼する場合、法人に依頼する場合よりもリスクが高くなってしまいます。

個人に依頼する場合のリスクも踏まえた上で、システム開発を誰に依頼するか慎重に判断して欲しいと思います。

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