御中と様の併用 は正しい使い方か?
ビジネスメールや手紙を書く際、「御中」や「様」といった敬称を使う機会が多いですが、これらを併用して良いのかどうか迷う方も多いのではないでしょうか?
例えば、「株式会社〇〇御中様」と書いてしまった場合、実は誤りにあたります。
このようなミスを避けるため、今回は「御中」と「様」の違いや適切な使い方を詳しく解説します。
御中と様の基本的な使い分け
まず、以下のポイントを押さえましょう。
御中
- 対象:組織や部署(例:株式会社〇〇御中)
- 意味:「〇〇会社全体に宛てています」という敬称
- 注意:個人には使わない
様
- 対象:個人(例:田中太郎様)
- 意味:「田中様に宛てています」という敬称
- 注意:団体や組織には使用しない
このように、「御中」と「様」は対象が異なるため、同時に併用する必要はありません。
【御中様】を使うとどうなるか?
「御中様」を使うと、以下の理由で不適切とされます:
- 二重敬語の一種
「御中」も「様」も、それぞれ敬称であるため、一緒に使うと過剰表現になります。 - 誰に向けたものかわかりづらい
たとえば「株式会社〇〇御中様」と書いた場合、組織に宛てたのか、特定の個人に宛てたのかが不明瞭です。
注意: これを目上の人に送ると失礼にあたることもありますので要注意です。
【正しい敬称の書き方】の具体例
敬称を正しく使うためには、宛先の状況に応じて以下のように書きましょう。
1. 組織宛の場合
- 正しい例:
「株式会社〇〇御中」 - 間違い例:
「株式会社〇〇御中様」
2. 個人宛の場合
- 正しい例:
「株式会社〇〇 田中太郎様」 - 間違い例:
「株式会社〇〇御中 田中様」
3. 組織内の個人宛の場合
- 正しい例:
「株式会社〇〇 〇〇部 田中太郎様」
【まとめ】御中と様の併用を正しく理解しよう
御中と様の併用 は誤りであるため、どちらを使うべきかしっかり区別することが重要です。
- 御中は団体や組織宛に使用します。
- 様は特定の個人宛に使用します。
これらを併用してしまうと、相手に誤解や不快感を与える可能性があります。
ビジネス文書では正しい敬称を使うことが、相手との信頼関係を築く第一歩です。迷ったときは、どちらの敬称が適切か確認し、丁寧な表現を心がけましょう!