システム開発を依頼する際、見積もり金額を高いと思った経験はあるでしょうか?

システム開発の見積もりが高い!妥当性がない!根拠は何?といったご不満を、稀に聞くことがあります。

新規でのシステム開発であれば、数百万円単位で費用が発生するため、当然疑問に思いますよね。

しかしながら、一部のボッタクリ悪徳会社への依頼を除いて、見積もりに納得できない場合、ミスコミュニケーションが原因であるケースが大半であると考えています。

今回は、そのような事態を避けるために、見積もり金額が高くなる根拠と、どうすれば適正金額になるかをできるかぎり分かりやすくご説明してみます。

システム開発の見積もりがボッタクリだと思われてしまう背景

まず最初に、システム開発の見積もりがボッタクリだと思われてしまう背景を2つご紹介します

要件が不明瞭すぎると高い見積もりになりがち

基本的には、見積り金額は、システム開発に要するエンジニアの数と単価、開発期間を基に見積もりの金額を決定します。
※費用の内訳に関する内容は下記記事にも記載しています。

しかし、見積もり対象の要件があまりにも不明瞭であると、高い見積もりになる事があります。

これについて理解するために、具体的に2つの例を用いてご説明します。

同じ依頼でも会社によって見積り金額が3倍違う事も!?

例えば全く同じ依頼を、システム開発を手がける4社に業務用アプリ開発の見積もり依頼をしたとしましょう。

その結果、以下の見積もりが出されました。

  • P社 700万円
  • D社 520万円
  • E社 480万円
  • A社 250万円

これを見ると、P社の見積もりはボッタクリ価格と思われるかもしれませんが、必ずしもそうであるとは限りません。

想定しているシステム内容が、各社それぞれ異なっている事が見積り金額の乖離の原因でしょう。

P社は、複雑で工数がかかるシステムを想定しているかもしれませんし、A社は軽く見積りすぎているかもしれません。

そもそも、ザックリとした不明瞭な依頼内容から、精度の高い見積りを出す事は、非常に難易度が高いのです。

また開発会社が

  • 「何も決まってないから仕様を決めるまで、とても時間がかかりそうだ…」
  • 「依頼主の作りたいものが曖昧だから、仕様の変更が多そうだな…」

といった不安を持ち、開発会社側のリスクヘッジとして、費用を多めに出している可能性もあります。

一見すると妥当性のない高い見積もりに思えても、実はこのような背景があるのです。

不明瞭なリクエストは、不明瞭な見積り結果を生んでしまいます。

〇〇と同じようなシステム・アプリを開発したい!の罠

もう一つよくあるケースが、有名なアプリ・システムと同様のプロダクトを開発したいという依頼です。

有名アプリやシステムは、継続的に人と時間を投入して、改善を積み上げているが故に、贅沢な機能を搭載しているケースが大半です。

先ほどご説明した通り、システム開発の見積もりは工数や投下人数などを考慮して決定するので、同じものを作るとなると非常に高い見積もりとなってしまいます。

しかし有名なアプリと同じものと言っても、実際に必要としている機能は、有名アプリの主要機能のみである場合が多いです。

主要機能のみを実装してほしいと依頼すれば、大幅に見積り金額が下がるかもしれません。

このように要件が不明瞭な状況で見積もりすると、高い金額を提示されてしまうことが多いです。

開発者と顧客との間で要件を明確化すれば、妥当性があり、かつ安い見積もりに近づけることができます。

ちょっとした仕様変更が、実際は大変な作業で高くなる

「ちょっとしたシステム変更なのに、想像以上に見積もりが高い!」という意見もよく耳にします。

一見すると根拠なく見積もりを高くしていると思われがちですが、実はちょっとした仕様変更が、実際は大変な作業である可能性もあります。

そもそも、ちょっとしたシステムの変更であっても、必ずテストという工程を経なくてはいけません。

具体的には、「システムの変更が上手くいったか」、「修正により他の部分に悪影響が生じていないか」などをテストします。

また古いシステムである場合、ちょっとした変更により全体のシステムがガラッと変わってしまう可能性があります。そうした事態を避けるために、システム変更時にはあらかじめ影響の洗い出しが必要になります。

もしくは、ちょっとしたシステム変更のために、データベースの大幅な変更を要する場合もあります。

この通り外から見るとちょっとした変更であっても、実際には様々なことを考慮する必要があります。

必然的に工数がかかるので、高い見積もりになる訳です。

以上の通り、ちょっとした変更で高い見積もりが出される事には妥当性があるものの、外部からはその根拠が分からないので不信感が生じてしまいます。

どうすれば適正な見積もりになるのか

では、どうすれば妥当性のある適正な見積もりになるのでしょうか?

妥当性のある見積もりに近づけるためには、「発注者と開発者の相互理解」が必須だと思います。

発注者側で、技術的な部分を理解する必要はありません。

大切なことは、発注者が開発者サイドの意見に耳を傾けつつ、単なる外注先ではなくプロジェクトチームの一員として、密にコミュニケーションを図ることです。

そうすれば、開発者サイドにプロジェクトの概要や要求を明確に伝えられる様になります。

一方で開発者側も、顧客の意見や意図に注意を向けなくてはいけません。

その上で弊社は、開発者は発注者が要求してきた内容をそのまま鵜呑みにして、見積もりをすることは、NGであると考えています。

具体的な仕様検討や見積もりの前に、「なぜそのプロジェクトを始めるのか?」、「どうしてその機能がユーザ満足度や売上につながるのか」といったリクエストの背景の理解に努めています。

発注者の真意やプロジェクトの本質を理解することで、無駄な工数を省略し、結果的に適正な見積もりを提供できる様になると私達は考えています。

最後に

今回は、アプリ・システム開発の見積もりが高くなってしまう根拠と、妥当性のある見積もりに近づける方法をお伝えしました。

見積もりの時点で、開発サイドと発注サイドの間に不信感が芽生えると、上手くいくはずのプロジェクトもうまくいかなくなってしまいます。

プロジェクトを成功させる上で、システム開発の委託先選定は重要な鍵と言えます。

開発パートナーを選ぶときは、コミュニケーションを円滑に取れるかを選定基準の一つにすると良いでしょう。

弊社では、新規事業に関わるシステム開発の最終的な見積もりを算出する際は、事業計画も含め、プロジェクトの詳細な部分まで徹底的にお尋ねしています。

そうすることで適正な見積もり金額を出せるのはもちろん、無駄な工数削減により、新規事業に欠かせないスピードを上げることができます。

もし新規事業としてアプリやWeb開発を検討される際は、ぜひお声がけ下さい。

お声がけしてくだされば、スピーディーな新規事業の展開を最大限サポートします!